顔と名前しか知りません

タイトルは自戒

「君と永遠(とわ)に」 Starry Sky on Steage 2019.7

 
 
笑いあって指切りをした10年前のあの日、
この約束が果たされることはないだろうと私は気づいていました。
 
 
※この記事は、とある乙女ゲームにハマっていたオタクが舞台化に伴って書いたポエム記事です。おそらく解釈が大いに偏ってます。
 
 
 
10年前、当時学生だった私は大好きな人がいました。
 
意中の相手は次元を隔てた向こう側。
恋愛シミュレーションゲーム「Starry☆Sky」通称スタスカの攻略キャラクターです。
 
12星座を司った彼らはみんな涙もろくて繊細でやさしくて。スタスカの高校生というきらきらとした星のようなまぶしい瞬間をあったかく描いたお話が大好きでした。
 
思春期真っただ中の私に影響を与えるには十分で、ただのゲームというのには濃すぎるほど私を構成する大切な一部になっていきました。
 
 
アニメのエンディング曲「Starry☆Days」で、彼らは私にこう約束します。
 
『君と永遠(とわ)に』
 
そんなことは夢物語だって当時の私にもわかっていました。この世に永遠なんてありません。
彼らはずっと高校生の時間を生きていて、私は着実に歳を重ねてく。スタスカは卒業後のお話も描いてくれてはいましたが、私は彼らと同じ歩みを共にしたかった。
でも、大好きな彼らがやさしい夢物語を紡ぐのなら。
私は彼らがたてた小指に自分の小指を交わしたのでした。
 
 
それから10年。
 
まさか、2.5次元となって帰ってくるとは思いませんでした。
 
会場についてもずっとそわそわしてて、見渡すときっと私と同じように期待と不安を抱えながら彼らを待ってるんだろうな、と思うような方がいっぱいいて、なんだか同窓会みたいだなぁなんて思ったら熱いものがこみ上げてきて。
ここにいる人たちのみんながスタスカのことが好きなんだってうれしくて泣きそうでした。
 
円形が特徴のステージの幕があけると、そこは毎日通った星月学園のプラネタリウムになっていました。
 
 
 
きらきらと輝く星空の下、季節ごとに入れ替わり立ち替わり「私」を真ん中に点と点を結んで星座を繋ぐ彼らはあの頃のままで。
不安なんて吹き飛んで、あっという間に星月学園連れ戻されました。
 
13人がひとつになって夜空を仰ぐと、流れるオープニング曲。
 
その瞬間、私は涙が止まりませんでした。
 
Starry☆Days
 
それに合わせてみんなが踊るんです。
それがあんまりにもみんなが輝いてて眩しくって。スタスカの子たち、こんなに踊れるんだなぁって10年経っても魅了されるなんて思ってもみなくて、また恋に落とされました。
それがおおよそダンスなんて踊らないでしょ、なんて思うキャラもカッコつけて踊るんですよ。(でも手拍子を煽るところでポケットに手突っ込んでサボってるのが星月先生らしいなぁ。)直獅先生やそらそらの苦労が目に浮かぶようです。梓くんなんかは最初から器用に踊れちゃって三馬鹿あたりに「なんか木ノ瀬ずりいぃいい!」とか言われたのかな。
ああきっと今日会場に久しぶりに会いにきた「私」たちのために沢山練習したんだなぁって思ったら笑顔にならざるを得ないじゃないですか。大好きに決まってるじゃないですか。
 
「私」を表す歌詞のところで何度も何度も何度も私たちを指差してくれるのも本当に愛が重いよね君たちは。
もうこれ以上ないってくらい泣いてたら、2番の『笑顔の行方』でみんなが手を差し伸べた先、舞台の奥から「私」役の主人公が颯爽と現れた時はもうぐちゃぐちゃでした。
みんなの笑顔の行方の先は「私」にある。
そんなメッセージもスタスカっぽくて。
 
「私」がみんなと同じ振り付けで踊るのもいちいち泣いてしまいました。共学とはいえ女子一人の学園の中で「女の子だからって特別扱いされたくない」って拗ねていた「私」。本当に芯の強い子なんだなぁ。みんなが好きになるのも頷いちゃうよ。誰よりもかっこよかったです。
 
それから三馬鹿の犬飼くん白鳥くん小熊くん、おーしろー先輩も一緒に踊ってくれたのが本当にうれしかった。
サブキャラ含めてまるっとあいしてくれるステージが大好きです。
 
 
スタスカはゲームのシステム上、キャラクターが一堂に会することはほとんどないですが、ゲーム中のストーリーをかいつまみつつ、全体のお話はすごく綺麗にまとめられていました。
こことここのキャラが出会うとこんな会話が生まれるんだなとか設定では知ってたけどこういう仲なんだな、とか舞台でしか見れない姿が沢山見れて作品のファンとしても新鮮でした。
大好きな「私」のために頑張りすぎるみんなもスタスカっぽかったな。三馬鹿も良い緩急になっていておーしろー先輩の謎めいたところもアクセントになってました。
 
エンディングは4つのゲームの主題歌でまた踊ってくれて、もうこれ以上の多幸感がありますか!てくらい幸せになりました。
劇場をプラネタリウムにしてくれて、踊ってくれて、13人と4人が輝くお話をつくってくれて。たくさんたくさん愛を受けとりました。
 
 
私は10年前に約束は果たされることはないだろうなと勝手に決め付けていたんだって気づきました。みんなを置いて大人になってしまったこともすごく後ろめたかった。
だけどそんな私に10年経った今もあの頃と同じように『君と永遠(とわ)に』なんてお伽話の王子様みたいに指切りしてくれたみんなが本当に本当に大好きです。ちょっとキザなところも含めて。笑
 
私の中で「思い出」になっていたスタスカにまた星を灯してくれてありがとう。
ずっとずっと、君たちが大切な存在です。
 
 
 
 
いつまでも君といれば 終わらない
Starry☆Days さあ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
と、いう記事を去年の7月に書き始めてからずっっとそのままだったんですけどなんと舞台スタスカ第2弾が決まり、既にはじまってます!
 
本当は第二弾が始まる前に書き上げたかったのですが筆不精すぎました。
 
あとポエム中、しきりに一緒に歳をとりたかったと言ってますがスタスカくんはファンに寄り添う親切設計なので大人になった姿もありますし、季節のイベントごとにSSだしてくれたり、グッズを出してくれたり、とにかく続けてくれてます。
 
ただ私が一時離れてしまっただけですので、記事を見てそれはちがうぞ!となった方がいらしたら全くその通りです………本当にすいません。
 
まだまだ舞台は続きますので、スタスカが好きでまだ観てない方がいらしたら、是非観てみてほしいです。私のように離れてしまったファンの心もガッチリ掴んで引き戻してくれますよ。
 
普段推し関係で2.5作品を見てる私ですが、原作ファンの立場から2.5を観るってこういうことなんだなぁと思いました。
よく〇〇くんが生きてたっていうじゃないですか。今回劇場で動く彼らを観て、ちゃんと「知ってる〇〇くんだ」って思ったんですよね。
そして離れてた私に作品愛を思い出させてくれた。2.5って作品の新しい面を生み出したりちがった角度から捉えたり好きな気持ちを思い出させてくれたりそういうところがひとつの魅力なんだなぁとここで改めて確認したというか。
 
ちょっと話はそれましたが、舞台スタスカとてもおもしろいし愛に溢れてますので、おすすめです!
 
 
では、みなさま良い推しライフを…!
 
 
 
マシュマロです